日本語ユーザー情報交換用 Japanese user community's Journal

May 13, 2021

和名の運用方針について

各分類群に対して、iNaturalistではすべてのユーザーが自由に名称を登録することができます。これらの名称は、その分類群の古い学名であったり、各言語による一般名であったりします。名称の登録の方法はこちらをご覧ください。

iNaturalistでは、1つの分類群に対して複数の名称を登録することができます。既に登録された名称は登録したユーザー本人、またはキュレーター管理者が編集・削除することができます。同じ言語の名称が複数登録されている場合、そのうちの1つがデフォルトで表示されます(既定名称)。既定名称の変更はキュレーター管理者にしかできません。

ルールなく名称を登録していくと煩雑になってしまうため、iNaturalistでは和名も含む、名称全般について運用方針が定められています。しかし、その運用方針は基本的なものに限られており、和名にみられる独自の文化や特徴も踏まえた運用方針が必要です。そのため、このページでは、「和名の運用方針」をまとめました。追加すべきことや、改善できることがあればコメントをお願いします。


一般名の運用方針(iNaturalistの公式見解)

以下はキュレータガイドの名称に関する項目の翻訳になります。和名の運用方針についてはページ下部をご覧ください。
各分類群には、1つの名称(学名)の他に、複数の分類群名レコードがあります。分類名レコードは、現在の学名や古い学名、複数の言語による現地語名など、分類群に関連するすべての名称を保存するために使用されます。各名称は、指定された分類群および語彙に対して一意でなければなりません。

分類群の詳細ページの「分類」タブでは、ページの下部にすべての名称のリストが表示されます。iNatユーザーは誰でも、右下の「名前を追加」リンクを使って一般名を追加することができますが、学名を編集したり、他の人が追加した名称を削除できるのはキュレーター管理者だけです。

既定名称(デフォルトの名称)
アカウント設定の「言語」と「場所」の設定により、サイト上での一般名の表示方法が変わります。「名称を管理」ページ(分類群の詳細ページ>分類タブ)で名称をリストの一番上にドラッグして変更することができます。名称を編集して場所に割り当てることで、特定の場所に規定名称を指定することもできますが、これは異なる場所で名称が競合する場合にのみ行ってください。既定名称の一般名を変更する際は、慎重に行ってください。他の多くのユーザーが使用している名称を変更することになるかもしれないことを認識してください。

大文字表記
動物の一般名は、タイトルケースで入力し、各単語を大文字で始めますが(例:Atlantic Blackfin Tuna)、形容詞的なハイフンでつながれた単語の後半部分は大文字で始めません(例:Sulphur-crested Cockatoo)。

植物、菌類、その他の動物以外の分類群の一般名は小文字で記入します(例:spotted gum)。ただし、固有名詞はどこに現れても大文字で始めます(例:Tasmanian blue gum)。

ノート: スタイルの都合上、iNaturalistでは一般名を自動的にタイトルケースで表示することがあります。しかし、一般名はセンテンスケース(文章の先頭の1字だけを大文字にする表記法)で入力してはいけません(例:"Mountain gray gum"ではなく "mountain grey gum"と入力します)。

名称だけにしてください
例えば、"grumblefoots(この属は単型(1種しか含まれない)なので、ただ種のIDを提案するだけです)"のように、名称そのものに加えて、名称に情報をつけ加えないでください。私たちはさまざまな場所でさまざまな理由で名称を使用しており、余計な情報を加えることは、ユーザーをより混乱させ、デザインに組み込むことをより面倒にするだけです(例えば、一般名と学名を同時に表示することができなくなるかもしれません)。名称の誤用が本当に問題なのであれば、名称そのものではなく、コードで処理することが望ましいと思います。

良い一般名と悪い一般名
一般的に、名称は可能な限り具体的であるべきで、一般名も例外ではありません。例えば、Homo sapiensという種に「哺乳類」という名称をつけるのは良くないということは、ほとんどの人が同意するでしょう。ですから、初心者が見つけやすくなると思って、本当の一般名がない無名の腹足類に「カタツムリ」のような名称をつけないでください。むしろ、「カタツムリ」は何千何万と存在するので、見つけるのが難しくなります。その代わりに、その分類群のすべてのメンバーと、その分類群のメンバーだけを説明するような、分類群レベルの名称をつけるようにしてください。一般的に使われている名称がない種は、新たに名称を作らないでください。

例えば、種Cola cokeの下に、Cola coke ssp. classicCola coke ssp. zeroという亜種がある場合、亜種に対して「Coke」という一般名を追加しないでください。これは、Cola cokeという種のIDを追加しようとしている人を混乱させるだけで、実際に亜種を選択しようとしている人にとっては難しくなります。代わりに、"Coke Classic "や "Coke Zero "のようなユニークな一般名を選ぶようにしましょう。*訳注:和名では種名と亜種名に同じ和名がつけられることがよくあります。

これは、地域性のある一般名(地名にちなんだ一般名)にも当てはまります。アイルランドで入手できるコーラの種類がCoke Zeroだけの場合、Cola coke ssp. zeroに「Coke」という一般名をつけてアイルランドと関連づけてはいけません。その名称は英語の名称を見ている人には見えているので、南アフリカで「coke」と検索してCola cokeという種類を見つけようとしている人は、希望しているものではないにもかかわらず、Cola coke ssp. zeroを見ることになります。(*種Cola cokeに対して「Coke」と名づければ、)アイルランドの人々が「coke」と検索しても、正しい種を選んでいることになります。亜種にしたいアイルランドの人々は、亜種名(あるいはよりよい学名)を使うことを学べばよいのです。

例えば、ある種や亜種が実際にどこか他の場所で同義の一般名を持っている場合など、一般名の重複が認められる珍しい状況がいくつかあることに注意してください。

高レベルの分類群では、すべての下位分類群を説明する一般名を見つけるのは難しいかもしれません。このような場合には、グローバルな既定名称として、「Heron and Allies(サギとシギ)」または「heath family(ツツジの科)」のようなものを使用します。

これらの基準を満たさない名称を見つけた場合、例えば「カタツムリ」という名称の10の分類群を見つけた場合は、容赦なく削除してください。



和名の運用方針

ここに示す方針は強制力を伴うものではなく、今後の議論によって変更・追加される可能性があります。このページが作成されるより前の議論はこちら
iNaturalistによる一般名の運用方針と共通のルール

  • iNaturalist上で新和名を提唱したり、作らないでください。

  • なるべく重複する和名はつけないでください。たとえば、シジュウカラやウグイスなどすべての鳥に対して、「鳥」という名称を登録しないでください。なぜなら、「鳥」で検索するとさまざまな種類が表示されてしまい、適切な分類群である「鳥綱」を選択しにくくなってしまうからです。

  • 和名以外の情報を追加しないでください。たとえば、どのように和名が使用されるべきか、ということは書かないでください。

  • 和名独自のルール
  • 動物では、種名と亜種和名が同じ場合、「スズメ(種)」や「スズメ(亜種)」のように分類階級を併記してください。植物では、「和名(広義)」や「和名(狭義)」としてください。丸括弧は半角にしてください。こちらの項目は現在議論中のため、未確定です。

  • 全く異なる分類群に同じ名称が使われており、紛らわしい場合は「ホトトギス(鳥類)」や「ホトトギス(植物)」のようにすることができます。丸括弧は半角にしてください。

  • ブログなどに書かれた仮称を登録しないでください。標準和名がある場合はそちらを優先してください。

  • カタカナと漢字、またはカタカナとローマ字は別の名称として登録し、併記しないでください。

  • 登録する言語は、通常の和名の場合は"日本語"、漢字表記の場合は"Japanese (Kanji)"、ローマ字表記の場合は"Romaji"として登録するようにしてください。

  • 「和名+地域名亜種」と「亜種和名」のどちらもある場合はなるべく両方を登録してください。ただし、「和名+地域名亜種」を優先して表示するほうが、その亜種の分布が明瞭にわかるため良いでしょう。和名と地域名の間には半角スペースを入れてください。半角スペースがないと「アイヌキンオサムシ ニセコ亜種」のように地域名がカタカナの場合、和名と地域名の境界がわかりにくくなってしまいます。

  • 新和名の提唱により、旧和名が使われなくなった場合は、旧和名を既定名称からはずしてください。このとき、分類群へフラグを立て、変更を周知する方がよいでしょう。

  • 分類の変更により、別の分類群に和名が移ったため、従来の分類群に対してその和名が使われなくなった場合、従来の分類群に対する和名には「(旧名)」をつけ、一般名登録・編集画面の「学名の場合、現在認められているものでしょうか?」の「偽」にチェックを入れてください。このとき、分類群へフラグを立て、変更を周知する方がよいでしょう。こちらの項目は現在議論中のため、未確定です。

  • 分類階級に変更があった場合、和名の分類階級名を変更し、新和名を作ることは避けてください。暫定的に従来の分類階級名を使用し、学術雑誌などで改称された場合に変更するようにしてください。こちらの議論も参照。

  • 漢字表記とカタカナ表記のどちらも使われる場合(例:「双翅目」・「ハエ目」)、なるべく両方を登録し、近年一般的に用いられる方を既定名称にしてください。判断に迷う場合はカタカナ表記を優先するようにしてください。
  • Posted on May 13, 2021 12:20 by sable sable | 30 comments | Leave a comment

    iNaturalistの日本語訳について

    翻訳案・変更案を提案したいだけの方は①を、翻訳を自分で行っていきたい方は②をご覧ください。また、翻訳に関する議論や提案をここのコメントで行いたいと思います。翻訳は毎月の始めに反映されます。翻訳について公式の説明はこちら

    ①翻訳されていない箇所を翻訳したい場合、または修正したい場合

    ウェブ版・モバイル版・Seekのどれを改善したいのか、変更前と変更後の言葉をこの投稿へのコメントとしてお伝えください。@sableがCrowdinを通して変更を提案します。

    記入例①
    Seek
    変更前:絶命
    変更後:絶滅

    記入例②
    ウェブ版
    翻訳前:Identify plants & animals
    翻訳後:植物や動物を同定する



    ②iNaturalitの翻訳を自分で行いたい場合

    iNaturalistの翻訳はCrowdinと呼ばれる翻訳プラットフォームサービスによって行われており、だれでも翻訳を手伝うことができます。

    以下のページに移動します。
    ウェブ版の翻訳はこちら
    モバイル版の翻訳はこちら
    Seek(アプリ)の翻訳はこちら

    ログイン>"Translate All"をクリック>左上の Search strings から翻訳したい言葉を検索することができます。検索は翻訳前の英文、翻訳語の和文どちらでも行うことができます。翻訳を記入したら、Save をクリックします。これで翻訳が提案されました。

    それぞれの翻訳対象の左にはマークがあります。翻訳が提案されていないものは「赤い四角」、翻訳が提案されたものの proofreader によって確定していないものは「緑色の四角」、翻訳が確定したものは「緑色のチェック」が横についています。もちろん、既存の翻訳を改善することもできますが、翻訳案が複数ある場合、proofreader はそのうちの一つを選び確定することができます。proofreader 以外のユーザーは確定することはできませんが、どの翻訳が良いのか投票することは可能です。

    一部のよく使用される単語では他のページにも使用されるために、1つのページに合わせると他のページの整合が取れなくなることがあるので、その点は注意する必要があります。

    Posted on May 13, 2021 10:28 by sable sable | 14 comments | Leave a comment

    このプロジェクトについて

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    また、ジャーナル投稿を新規作成したり本文を編集するには、プロジェクト管理者の権限が必要です。ご協力いただける方はコメントなどでお知らせください。

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    Posted on May 13, 2021 09:46 by utchee utchee | 7 comments | Leave a comment

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